はなわの『佐賀県』や島田洋七の『佐賀のがばいばあちゃん』、さらには佐賀北高校の甲子園優勝と、近年話題には事欠かない佐賀県。でも観光のほうはどうなんでしょう?本当に松雪泰子が出身であることを公表したくないほど、何もない田舎なのでしょうか?
その真相に迫るべく、30度を優に超える猛暑の中、佐賀へと降り立った勝手に観光協会一行。

まず向かった先は『吉野ヶ里歴史公園』。吉野ヶ里遺跡といえば、誰もが知っている昭和末期の大発見、弥生時代の巨大環濠集落群です。
「ま、そこへ縄文人がやってきたわけですけど」
MJの言う通り、安齋さんはどこからどう見ても縄文人。ルックスだけではなく、細かいことは気にせず、平気で人を3時間も4時間も待たせられる大らかさは、間違いなく縄文センスでしょう。物見櫓で敵を見張り、高床倉庫で食物を管理、キッチリと社会が築かれている弥生時代にはどうにも馴染めない様子。
「安齋さんの時代は、外敵から守るなんて考えがないでしょ?」
「思うまま歩いて行って、疲れたとこで座ってるだけでしょ?」
弥生人・MJに追い詰められる安齋さん。
「でもさー、社会ができてどんどん便利になって、それはいいことなの?逆にやらなきゃいけないことが増えちゃって、生きづらくない?」
珍しく鋭い指摘が飛び出しました。確かに便利なことが良いこととは限りません。われわれ現代人は、真の豊かさとは何なのか、見失っているのかも知れません。本当はみんな安齋さんのように生きていけたら、一番幸せなのかも。

続いて多久市の孔子の里にある『多久聖廟』へ。現存するものでは日本最古という孔子を祀った「廟」内には、カッコイイ中国風装飾がいっぱい。天井には見事な龍の画も描かれており、一行もしばし暑さを忘れ見入ります。
そして近くの物産館をのぞいてみると、そこには「論語カルタ」なるグッズが!『論語』に書かれているありがたい孔子の教えを、百人一首でわかりやすく覚えられるとのこと。
「いいじゃん、これ!」「オレ論語覚えよう!」
大喜びで論語カルタをゲットしたところで、あたりのちょっと不穏な空気に気づいたMJ。
「見てみなよ安齋さん、シールがいっぱいだ!」
勝手に観光協会・東京都編
ダウンロードページへダウンロードページへ

実は安齋さん、イラストレーターでありソラミミストであり、オカリナ奏者であると同時に、シール収集家でもあるのです。勝手に観光協会の旅先でも、ナイスなシール付きのお土産を見ると買わずにはおれません。そしてあくまでもシール目的であるため、中身の「ほぼ砂糖でできたお菓子」や「個性的な匂いの乾き物」などが、夜な夜なスタッフにふるまわれるわけです。捨てるわけにもいかないのでみんな渋々頂きますが、正直迷惑しているんですよ、安齋さん。
「ホントだ、ここシール天国じゃん!」
大量に並んだシールの列を見て、目を輝かせる安齋さん。
「あっ!これカッコイイ!」「これもイイなぁ〜!」
7つも8つも袋を抱え込み、お会計へ。で、それは一体誰が食べるんですか??

おやつに唐津バーガーをぺろりと平らげ、一行は呼子の港へ。ここは日本一とも言われるイカの宝庫。名物・イカの活作りをたらふく頂くため、まずは港を散策。するとここにもあるわ、あるわ、あふれんばかりのシールの山!
「佐賀はシールがありすぎだよ〜!」
嬉しさと同時に懐の痛みも感じ、複雑な表情の安齋さん。どっさり抱えた大量のお土産を見て、さすがのMJもあきれ顔です。
「安齋さん、これを機にもうその趣味やめたら?」
買い物袋の山をロケバスに詰め込み、一行は遊覧船乗り場へ。とにかくなんでもイカをいれていく呼子、観光遊覧船『イカ丸』もイカの姿です。
「イカ、イカ、イカ、イカ、イ・カ・丸〜♪」
と陽気なテーマ曲に乗って出港。こちらの船では海蝕洞窟・七ツ釜の奇観を楽しめます。異様な光景に一同思わず驚嘆、洞窟突入も体験できる実に楽しいクルーズでした。

そしていよいよイカを食すべく、活作りの元祖『河太郎』さんへ。こちらの活作りは生け簀に泳ぐイカを瞬時にさばくため、まさに極限の新鮮さ。その身は透き通り、夕陽を浴びてキラキラと輝きます。
「・・・美味い」
イカマニアのMJにとってはまさに至福の瞬間、もはや他に言葉はありません。イカのフルコースを夢中で頬ばる一行。勝手に観光協会の長い歴史の中でも、屈指のご馳走でした!
そんなこんなで、これにて本日の視察も終了。するとホテルへ向かう車中、安齋さんがポツリと一言。
「あれ?オカリナがない・・・」

どうやらイカに夢中になりすぎて、どこかで落としてしまったようです。船の中では確かに持っていたので、お店に忘れてきたらしいのですが、電話して聞いてみても見つからないとのこと・・・。
唯一の仕事道具をなくし、手にしたのは膨大な量のお土産(いるのはシールのみ)。今回ばかりは中身もスタッフに拒否され、仕方なくすべて持ち帰ることに。バッグに入りきらず、必死でダンボールに詰め込むその背中が、やけに小さく見えます。
「過ぎたるは猶、及ばざるがごとし」
孔子の言葉を深く胸に刻んだ1日となりました。

視察2日目は、浜野浦の棚田、いろは島展望台と絶景を堪能し、焼き物の里・伊万里、有田を視察。最後はろくろ体験にまで挑戦してディープな佐賀を満喫した一行。名物いっぱい、見どころ満載な良いところでしたよ、佐賀は!
そして今回のお宿は嬉野温泉『萬象閣敷島』さん。「旅館のお菓子はなぜ紙に包んだ既製のお菓子なんだろう?」という若女将の疑問から生まれたウェルカム・デザート「敷島プリン」が絶品。さらには名物・佐賀牛ステーキに舌鼓を打ち、お腹も一杯になったところでリョカ録です。予備のオカリナの音がどこか切ない、勝手に観光協会公認・佐賀県ご当地ソング。ぜひぜひ聴いてみてください。
♪『ヤイテ、ヤイテ、サガ』