小原庄助さん なんで身上つぶした
朝寝 朝酒 朝湯が大好きで
それで身上をつぶした
ハァ もっともだ もっともだ

福島民謡『会津磐梯山』の一節です。自堕落な生活ぶりで身上(財産)をつぶした小原庄助さん。反面教師にしなければいけないところですが、どうやら他人とは思えない方が約一名いらっしゃるようで…。
視察初日の夜、たいそうお酒をお飲みになり、翌朝バッチリ寝坊した安齋さん。集合時間を過ぎても姿を見せないためスタッフが呼びに行ったところ、優雅にシャワーを浴びておられたのだから感服するのみです。安齋さん、身上はつぶさないように気をつけてくださいね。

photo1というわけで、今回一行がやってきたのは福島県。 目玉はなんといっても「二本松の菊人形」でした。古くは日本全国で愛されていた菊人形ですが、最近は各地で廃止が相次ぎ、開催されている場所はほんのわずか。福島に来たからには、日本最大級の規模を誇る「二本松の菊人形」を見逃すわけにはいきません。
子供のころに一度両親に連れられて見に来たという安齋さん。その時の感想を聞いてみると、「とにかく怖かった…」とのこと。ご両親は「きれいだねぇ」と感心していたそうですが、安齋さんは人形と目を合わせることもできず、横にいた妹はただただ泣き叫んでいたそうです。一体何がそんなに怖いのか???会場に行ってみると、答えは一目瞭然でした。
「うわっ、出た!」「大人になってもやっぱり怖いじゃんよー!」
リアルな頭部に下は菊でできた着物という、異様な姿の菊人形たち。青白い顔と菊の薫りが「死」を連想させ、思わず背筋に寒気が走ります。一体何故こうなってしまったのか、理解ができない異常な世界に、何か根元的な恐怖を覚える一行。
怖すぎですって!
「雨に濡れてるから余計に怖いんだよ」
「菊が枯れてくると、むしって植え替えるんだってさ…」

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戦慄の菊人形ワールドに圧倒されっぱなしの二人。さらに場内を進むと、今度は「菊人形歌舞伎」なる出し物を発見。演目はどうやら『智恵子抄』のようです。
「ちょっとこれ見てみようよ」
小学校の体育館のような舞台に、大雑把に描かれた書き割り。そこはかとなく漂う哀愁がグッときます。一体何が始まるのか、不安と期待を抱きつつ固唾を飲んで見守っていると、突然カセットテープから昭和なBGMが流れ出しました。そしてついに舞台の幕が上がると…
「うわっ!!」「すっげーーー!!」
なんと、舞台の下から菊人形がせり出してくるではありませんか!
「智恵子と光太郎だ!」

そう、主人公は高村光太郎とその妻・智恵子。二人の夫婦愛を綴った『智恵子抄』は決して明るいお話ではありませんが、菊で着飾っているとご陽気者にしか見えないから不思議です。
テンポよく舞台転換が行われ、次々と現れる菊人形。実家が破産し故郷を失った智恵子も、精神の病に冒され入院中の智恵子も、「東京にはほんとの空がない」と嘆く智恵子も、なぜか菊の衣装に身を包んでいます。
「で、なんで菊を着てるのよ?」「そこんとこの説明が一切ないからね」
ひたすら圧倒されたまま、菊人形絵巻に見入った一行。とにかく大満足の20分間でした。
「いや〜、凄かったね」「これは面白いわ!」
「でもさ……、何で菊なの?」
実に奥深い菊人形の世界。こういう文化だけは絶やしてほしくないものです。

その後喜多方ラーメンに舌鼓を打ち、会津若松で会津武士の魂に触れた一行。
猪苗代生まれの野口英世グッズもゲットし、充実した視察の旅となりました。そして最後は芦ノ牧温泉『丸峰観光ホテル』にて一泊。美味しいご馳走を頂き、渓流展望大浴場にゆっくり浸かったところで、いよいよリョカ録です。果たしてどんな曲に仕上がっているのか、ぜひぜひ聴いてみてください。勝手に観光協会公認・福島県ご当地ソング『あぁ、もっともだ』♪